【歴史上の人物を四柱推命で鑑定! 第71回】2024年から5000円札の新顔となる、津田梅子
歴史上の人物を四柱推命で鑑定! 第71回~津田梅子~
続いて、十二運星を見て、持って生まれたエネルギーを見ていく。
〇死(し):運勢エネルギー2
死人という意味を持つ星。この世というよりは自分が死んだ後の後世の世界に関心を持っている。スピリチュアルで、ウソを見抜く神通力がある。
〇沐浴(もくよく):運勢エネルギー7
思春期の少年の星。突発的にとんでもないことをしでかう可能性がある、ある面危うい星。しかし、その危うさが魅力でもある。芸術性が高く、海外に縁がある。
6歳から17歳までのアメリカ留学を終え、日本に帰国した梅子。すっかり日本語を忘れてしまい、最初は通訳が必要なほどだった。晩年まで「鰻」と「栁」、「罠」と「穴」の聞き取りに苦労したというエピソードも残る。また、日本の習慣、例えば、玄関で靴を脱ぐということも忘れ、しまいには「靴を脱ぐのが面倒だ」と周囲に話すほど、アメリカ文化になじんでいた。また、面白いことがあると「ワッハッハ」と豪快に笑い飛ばしたのだとか。当時、日本人女性は人前で大笑いすることが憚られていたが、梅子はすっかりアメリカンだった。「沐浴」は海外に縁を持ち、海外好きという意味を持つが、アメリカにどっぷりつかれたのも、「沐浴」のお蔭かもしれない。
梅子が東京英学塾(後の津田塾大学)を設立したのは1900年。今からたった120年前だ。そこから、人々の意識は随分変わった。筆者は大学院に進学し、博士課程にも在籍していたが、「女性のくせに」と白い目で見られることはないどころか、私の所属していた研究科には男子よりも女子の方が多かった。人の意識を変えるには100年必要と言われる。その先駆者が梅子だったのだろう。逆風にさらされ、白い目を向けられながら世間に対し必死で女子教育の必要を訴え続けた。その強い精神と思いに心から感謝をしながら、今後も研究に精進していきたいと思う。
古代中国で生まれた「過去、現在、未来」を予見する運命学のひとつで、陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)をもとに、人が生まれながらにして持っている性格、能力、素質を理解し、その人の努力や経験で変わる後天的な運命までも予測することができる。
具体的には、生まれた日(生まれた年・月・日・時間)をもとに命式表(めいしきひょう)を作成し占っていく。なお、ここでは生まれた時間は鑑定に含めていない。
「国史大辞典」に記載されている生年月日を、「和洋暦換算事典」を用いて現行暦に換算し鑑定している。
日柱の干支:その人の本質を表す重要な部分
主星(しゅせい):月柱の蔵干通変星で、その人を表す最も重要な星。主に仕事運を表す。
自星(じせい):日柱の蔵干通変星で、その人のプライベートな部分の性格を表す重要な星。